1か月の研修を終えて NEW
四日市羽津医療センターで初期研修医として勤務している面谷と申します。2024年10月より1か月間、いしが在宅ケアクリニックにて在宅・訪問診療について研修させていただきました。短い期間でしたが、とても充実しており良い経験となりました。
初期研修では地域医療研修が必修であり、県内にあるいくつかの僻地病院や診療所から選択することになります。私がいしが在宅ケアクリニックを選択した理由ですが、とても勢いのあるクリニックであるという話や、建物が綺麗であると言った話を聞いており、興味本位の側面が強かったです。普段は急性期病院で働いており、在宅医療に関してはふんわりとしたイメージがあるだけでした。
研修が始まると早速、石賀院長の訪問診療に同行させていただきました。急性期病院との大きな違いは、患者さんとの距離の近さでした。患者さんはクリニックと石賀先生のことをとても信頼されており、医師と患者の関係であると同時に、旧来の友人のようにも見えました。これは、医療スタッフ側が患者側のテリトリーに入ることで、より深い信頼を得ることができているのではないかと考えました。
前半の2週間は、石賀院長や他の経験豊富なDr.に同行させていただき、後半の2週間は、Dr.は自分1人のみ(アシスタントと看護師が同行)で訪問診療に行かせていただきました。今まで横で見学させていただいた先生方の診療の様子を、頭の中で必死にイメージしながら自分主導で訪問診療をさせていただきました。ただ見ているだけではなく、ある程度の裁量を与えていただいたことがとても勉強になりました。アセスメントや処方に関して、自分の未熟さ故に他のDr.にご迷惑をおかけしましたが、優しくフォローしてくださり、とてもありがたかったです。コメディカルの方々も、気さくでありながら頼りになる方ばかりで、何度も助けていただきました。
1か月の研修期間は、在宅医療のイメージを掴むのに丁度良い長さだったと思います。主体的に関わることで、在宅医療の魅力を感じることができました。私は内科に進もうと考えているのですが、在宅医療とオーバーラップする部分も多く、将来の選択肢の1つとして訪問診療を考えるようになりました。
最後になりますが、スタッフの皆様、お忙しい中丁寧に対応していただき誠にありがとうございました。